それがどういった作業かというと、こういうことである。
こんなふうに画面上の座標値を繋いで線を引くプログラムを延々と書くのだ。
何が少年たちをそこまで駆り立てたのか、そこまで努力してパソコンの画面に絵を描くことに一体何の意味があったのか。
今となっては分からないが、恐らく当時はそこに大いなる意味があったのであろう。
これは当時最も美麗だと言われた画像。「ザース」というゲームの冒頭のシーンであるが、この画像を見るためにはパソコンが線引いて塗って線引いて塗って線引いて塗って線引いて塗って・・・というのをぼーっと数分間眺めることになる。いや別に完成するまで他のことしていても良いのだけれど、絵が完成するまでの様を眺めるのもゲームの一部であったのだ。
パソコン雑誌は新製品のパソコンが出るたびにこういったBASICのプログラムを走らせては描き終わるまでの時間を計測して、今度のパソコンは速いだの遅いだのと言っていた。
「FM-7はどうしてこんなに速いのだ!」とか書いてあって微笑ましい。
16個の枠を塗りつぶすのに6秒というのは当時爆速だったようだ。
ただアニメキャラの早描きは40秒と東芝のPASOPIA 7に3秒負けている。
NEC PC-8001 mkIIは1分30秒経ってもまだ終わっていないし、日立ベーシックマスター レベル3 MARK 5 (長いわ!)に至ってはPAINT文に制限があるとかで参戦さえできず。
で、何が言いたいのかと言うと、このLine & Paint するプログラムをJavaScriptで作ったのである。
データ(BASICのプログラム)は「あやおり工房」様の「BASICでお絵かき」から拝借した。
そもそもWebならこんなことしなくても画像は一瞬で表示するものだが、なぜ敢えてこんなものを作ったのかというと、昔のゲームをブラウザ上で再現したいからだ。
再現のためといってもLineやPaintの速度は当時のものよりずっと早くしている。
もちろん当時並の速度にすることは可能なのだが、Line & Paint のワビサビを残しつつもあまりストレスを感じない速度を目指したつもり。
なんのゲームを再現するつもりなのかはまだナイショw